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2026.04.01

訪問看護における緊急時の対応とは?知っておくべき重要ポイント

訪問看護の仕事に興味はあるけれど、

「急変が起きたときに自分は対応できるのだろうか...」
「在宅での緊急時対応って病院と違うのでは?」

そんな不安を感じている看護師やリハビリ職の方も多いのではないでしょうか。

実際、
訪問看護ではご利用者の自宅で生活を支える医療を提供するため、急な体調変化や緊急対応に遭遇することは避けられません。
しかし、訪問看護は一人で独立して自己判断するのではなく、“チームで支える在宅医療”です。

事前の準備や連携体制が整っていれば、決して一人で抱え込む必要はありせん。


この記事では、
訪問看護における緊急時の対応について、

急変や在宅看取りの現状
具体的な対応方法
事前準備のポイント
実際のケーススタディ

などを京都エリアで在宅医療を支えているすてっぷ訪問看護ステーションが、実際の現場経験をもとに解説していきます!!



|訪問看護における緊急時の対応の重要性

訪問看護では、ご利用者が在宅で療養しながら生活することをサポートしています。

そのため、病院とは異なり、日々の生活の中で病状の変化や急変に対応する場面もあります。
緊急時の対応を理解することは、訪問看護師やリハビリ職にとって非常に重要だと考えています。


利用者の急変や在宅死の現状

“急変のリスクを理解すること”
在宅療養を行っているご利用者の多くは、慢性疾患や高齢による身体機能の低下を抱えています。

普段は安定していても、
呼吸状態の悪化
血圧の急激な変動
意識レベルの低下
病状の急な悪化

などが起こる可能性があります。
訪問看護では、日々の状態を観察し、その“小さな変化”に気づくことがとても大切となってきます。

例えば、
「普段より食事量が少ない」
「呼吸が少し苦しそう」
「歩行が不安定」

など、生活の中での変化が急変のサインになることもあります。

「あれ?いつもと何か違う?」という変化を見逃さず、在宅医療のチームで早めに共有することが急変予防につながることが多々あります💡

だからこそ、
ご利用者の普段の様子を知っておくということが重要になるわけです。



在宅看取りの実態を把握する

日本では近年、自宅で最期を迎える在宅看取りが増えてきています。

在宅療養を希望するご利用者の中には、
「病院ではなく、住み慣れた自宅で過ごしたい」
「家族と過ごす時間を大事にして、最期を迎えたい」

という思いを持つ方も多くいます。
病院だといつでもすぐに看護師や医師が来てくれる一方で、ご家族との面会時間には制限があったりします。

在宅で過ごすことができればご家族との面会時間の制限は特になく、自由に時間を一緒に過ごすことができます。
一方で、すぐに看護師や医師が見に来ることはできなくなりますが、訪問看護や訪問診療のサービスを活用することで、何かあればいつでも看護師に相談できる体制を整えることができますよね。

そのため訪問看護では、急変だけでなく在宅での看取りや死亡時の対応も重要な役割となります。
在宅での ” 死 ” は突然起こる場合もありますが、多くは病状の進行に伴う自然な経過の中で起こります。

訪問看護師はそうした流れを理解した上で、ご利用者とご家族が安心できる時間を過ごすことができるように支援していくことが求められます。



家族へのサポートが重要

在宅療養では、ご家族の存在がとても大切です。

しかしご家族は、
『急変したらどうしたらいいのか』
『夜間に症状が悪化したらどうするのか』

といった悩みや不安を抱えていることが少なくありません。
訪問看護では日頃からご家族へ説明や指導を行い急変時の対策を一緒に考えることが重要です。

また、訪問看護ステーション以外との事業所との情報共有や連携も大切ですよね。
事業所同士の連携が強化されることによって初めて在宅支援の幅が広がります。
訪問看護サービスだけですべてのニーズを満たすわけではないんですね。

そういった積み重ねが、ご利用者やご家族の安心と訪問スタッフとの信頼関係につながります。

私たちすてっぷ訪問看護ステーションでも、
同グループのケアプランセンターと密に連携しながら、ご利用者一人ひとりに合わせた在宅支援を行っています。


急変や在宅死への具体的な対応法

“ 緊急時の手順を明確にする”
急変が起きたとき、まず大切なのは慌てずに状況を把握することです。
(とは言えこれが難しい💦ちなみに蛇足ですが、筆者は第三者的な位置で全体を見るような存在を意識外に投影して俯瞰的に状況を把握する、というイメージを持ちながら接しています💦←スルーしてください)

訪問看護では、以下のような流れで対応することが多いです。

1.全身状態を観察する(外傷や出血など)
2.意識レベル・呼吸・血圧などを確認
3.担当医師へ連絡および報告
4.医師より指示を仰ぎ、必要に応じて救急搬送
5.ご家族へ説明

このような基本的なおおきな流れを理解しておくことで、急な場面でも速やかに対応できます。



適切な連絡先を把握する

訪問看護では、事前に

主治医の医療機関
家族等のキーパーソン
担当ケアマネジャー
介入している他事業所
などの連絡先を整理しています。

2026年現在、多くの訪問看護ステーションでは24時間の連絡体制を整えています。
急変があった場合でも、一人で判断するのではなくチームで対応する仕組みになっています🌟



緊急時の情報共有を徹底する

急変対応では、情報共有が非常に重要です。

例えば、
呼吸状態
血圧
病状の変化
処置の内容

などを具体的に報告することで、医師が適切な指示を出すことができます。
このような連携を通じて、ご利用者にとって最善の対応が可能になります。

ご利用者のご自宅の室内に訪問看護の24時間連絡先を貼っておくことで急変時にヘルパーさんから連絡しやすくするという工夫を凝らすこともあります。

急変時こそどこに一番に連絡をするのかを関係者全員で共有しておくことが大事だと分かる事例ですね。



|緊急時の対応に必要な事前準備

訪問看護では、急変が起きてから対応を考えるのではなく、事前の準備がとても重要です💡



主治医との連絡と事前の取り決め

“主治医の連絡先を常に把握する”
訪問看護では、担当医師との連携が欠かせません。
ご利用者の状態に応じて、医療体制を整え、いつでも相談できるようにしておくことが重要です。

訪問看護指示書の中には実は「緊急連絡先」という欄が設けられており、意外とここに主治医へ直接つながる電話番号が記載されていたりしますので、必ずチェックしましょう!



緊急時の指示を文書で確認する


急変時の対応については、
酸素投与
薬剤使用
救急搬送の判断
など、事前に医師と確認しておくことで、看護スタッフが安心して対応できます。

さらには、これら情報を利用者ごとにひとまとめにしておくことで、緊急対応が必要な事態に直面した時に焦らずに確認することができます。これは結構おススメです!



定期的に主治医と連絡を取る


訪問看護では、定期的に状態を報告し、必要なケアや管理方法を相談します。

例えば、
血圧の変動
呼吸状態
食事量
などの変化を共有することで、急変のリスクを減らすことができます。

毎月月末には訪問看護報告書を作成して主治医や担当ケアマネジャーへお渡しするのですが、主治医やケアマネジャーにはタイムリーな報告が必要です。
随時必要事案が発生した際には報告するようにしましょう。

報告の方法は様々です。
電話、メール、FAX、チャットツール、WEB上プラットフォーム等があります。
医療機関が対応している方法を確認して、訪問看護ステーションでどの手段が良いのかを話し合うと良いかと思います💡


家族との事前相談の重要性

“ご家族の意向を事前に確認する”
在宅療養では、ご利用者本人だけでなくご家族の意向も大切です。

例えば、
・救急搬送を希望するか
・自宅で看取りを希望するか
などを相談しておくことで、緊急時の判断がスムーズになります。

いざ、救急搬送が必要な状況になったときにはじめて決めるのではなく、そうなる前にいろんなケースを想定して考えておくことが重要です💡


家族の役割を明確にする

訪問看護では、ご家族への指導も重要です。

例えば、
呼吸状態の観察
転倒防止
服薬管理 など、
できる範囲ではありますが、日常生活のケアを一緒に行います。
ご家族の経験や悩みに寄り添いながら、安心して在宅療養が続けられるよう支援します。

ご利用者やご家族の自立を促すというのも訪問看護の役割の一つですよね。
状況や背景に寄りますが、なんでも訪問看護側がやれば良いというわけではありません。



|情報共有と準備の重要性


ご利用者の医療情報を整理する

急変時には、ご利用者の情報をすぐ確認できることが重要です。
基本情報や病歴、治療内容などを整理した資料は、緊急時に役立つ重要な資料になります。


緊急時の対応マニュアルを作成する

訪問看護ステーションでは、
急変時の対応方法
救急要請フローチャート
医師への報告における要点
などの内容をまとめたマニュアルを準備しておくと、いざというときに焦らずに良いかと思います。


関係者間で情報を共有する

緊急対応後は医師、看護師、リハビリスタッフ、ケアマネジャーなど、関係者が同じ情報を把握することで、緊急時の状態を整理し、再発を予防することにもつながります。

よくあるのは、ケアマネジャーに報告することで、定期訪問の回数や曜日、時間帯を変更したりなどの調整を行うことがあります。



|急変時の具体的な対応手順

急変時には、落ち着いて状況を確認し適切な判断を行うことが大切です。


蘇生の判断と救急要請の手続き

まず、意識や呼吸を確認します。

必要な場合には、
心肺蘇生
救急要請
医師への連絡
などの処置を行います。

訪問看護師は、救急制度や地域の医療体制を理解しておくことで、適切な支援を提供できます。
ご利用者本人やご家族から心肺停止時の対応について事前に確認しておくことで焦らずに対応することができます。


死亡時の警察への連絡

在宅で死亡が確認された場合、状況によっては警察への連絡が必要になることもあります。

例えば、
訪問診療が入っていない場合などが該当します。

できれば避けたいところですが、急な状態変化によって亡くなってしまうことがありますよね。
そういう時には死亡理由が分からないため、事件性の疑いを完全には否定できなくなります。

そのため、
電話連絡の流れ
必要情報
現場の状況
などを警察へ連絡する前に把握しておくことが重要です。


関係各所への連絡の重要性

急変時には、
医師
家族
ケアマネジャー
などへの連絡が必要です。

それぞれの役割を理解し、スムーズに連携することが大切です。
主治医が訪問診療をしており、看取りの話をご本人やご家族にされているのであれば、警察に連絡せず、主治医へ連絡して死亡診断書を用意してもらう事が可能となります。



|急変のケーススタディと実例

ここでは実際に訪問看護の現場で起こり得る急変事例を紹介します。


環境変化による急変のケーススタディ

例えば、気温の変化や生活環境の変化により、状態が急変する可能性があります。

訪問開始後、気候の大きな変化によって体調が変化するケースもあり、看護師はアセスメントを行い、状態の変化を予測します。

夏によく発生しやすいのが熱中症による脱水です。
これは発見が遅れてしまうと最悪の場合死に繋がってしまう怖い状態です。


精神的要因が影響した急変の事例

精神的ストレスや不安が症状悪化につながることもあります。
ご利用者の希望や気持ちを理解しながら、看護師が寄り添うことで状態が改善するケースもあります。
また、適切な施設や社会資源、コミュニティにつなぐことで症状を緩和させることができる場合もあります。


急変や死亡が予測できなかった事例の紹介

訪問看護では、予測が難しい急変が発生することもあります。
しかし、こうした事例から学びを得て、今後のケアに活かすことが大切です。

私たちは専門職ではありますが、スーパーマンではありません。
また、人命救助を専門にしているわけでもありません。
訪問や電話等で直接症状を確認しなければ急変に対応することはできません。

だからこそ、
日々の訪問からご利用者本人やご家族への説明が重要となります。
「こういう症状が出たら危ないので連絡をください」と伝えておくことで急変を未然に防げる確率が断然違います。



|訪問看護における緊急時加算の理解

訪問看護では、緊急対応に対して緊急時訪問看護加算という制度があります。


緊急時訪問看護加算の種類と要件

訪問看護では、ご利用者が緊急時に連絡できる体制を整えることで、加算の対象になります。
毎月定額の料金が発生しますが、何かあれば24時間連絡相談ができる連絡先となります。

不安な時、呼吸が苦しい時など、様々なシーンで連絡することができます。


請求に必要な書類と手続き

加算の請求には、
記録
医師の指示
実施内容

などの書類が必要になります。



|緊急時加算の留意点とQ&A


緊急時加算の留意点

訪問看護では、夜間や休日にご利用者の体調が急に変化することがあります。
そのような緊急時にも安心して在宅療養を続けられるようにするための仕組みが

「緊急時訪問看護加算」です。

ここでは、
制度を理解するうえで大切なポイントを分かりやすく解説します💡

まず大切なのは緊急時にいつでも相談できる体制を整えておくことです。
多くの訪問看護ステーションでは、電話による相談対応や必要に応じた訪問ができるよう、夜間や休日も連絡が取れる体制を整えています。

ご利用者やご家族にとって、
「何かあったときにすぐ相談できる」という安心感はとても大きいものですよね。
また、在宅医療では病状の変化がご自宅で起こることも少なくありません。

例えば、
「夜間に呼吸が苦しくなる」
「急に発熱する」
「食事が取れなくなる」
など、さまざまな問題が起こる可能性があります。

こうした場面では、看護師が電話で状況を確認したり、必要に応じて訪問したりしながら対応します。

特に看取りを希望されているご利用者の場合、夜間に状態が変化することもあります。
ご家族は不安や戸惑いを感じることも多いため、訪問看護師が状況を丁寧に説明しながら寄り添うことが大切です。

緊急時の体制が整っていることで、ご家族も落ち着いてご利用者を見守ることができます。
緊急時対応をスムーズに行うためには、事前の情報共有も重要です。
ご利用者の病状や看取りの意向、これまでの経過などをスタッフ同士で共有しておくことで、誰が対応しても適切な判断ができるようになります。

チームで連携することが、安心できる在宅医療につながります。



緊急時の対応に関するQ&A

ここで、訪問看護の現場でよくある質問を簡単に紹介します💡

Q:夜間の電話相談だけでも緊急時対応になるのでしょうか?
A:電話での相談対応も大切な支援のひとつとなります。
電話のみでの対応の場合料金はかかりません。ただし、必要に応じて訪問した場合は実績に応じて料金がかかります。

Q:看取りのケースでも緊急時対応は必要ですか?
A:はい。
看取り期には夜間や休日に状態が変化することもあるため、緊急時に相談や訪問ができる体制はとても重要です。
緊急訪問を行うことで今の身体状況を把握し、主治医へすぐに相談することで薬剤を調整してくれることがあります。

Q:緊急時の対応はどのように記録すればよいですか?
A:電話相談の内容や訪問の有無、医師への報告内容などを詳細に記録しておくことが大切です。
これらの記録は、医療の質の向上やチームでの共有にも役立ちます。

このように、緊急時訪問看護加算は単なる制度ではなく、ご利用者とご家族の安心を支える大切な仕組みです。
訪問看護では、スタッフ同士で情報を共有しながら、ご利用者にとって最善の支援ができるようチームで対応しています。

訪問看護に興味を持っている看護師やセラピストの方にとっても、こうした体制が整っていることで、未経験からでも安心して在宅医療に関わることができます
訪問看護は、一人で抱え込む仕事ではなく、チームで支え合いながらご利用者の生活を支えていく仕事です!



|まとめ

訪問看護の緊急時対応は、

事前準備
チーム連携
情報共有
によって支えられています!!

訪問看護は決して一人で対応する仕事ではありません。
医師やケアマネジャー、リハビリ職、家族と連携しながら、ご利用者の生活を支える医療です。

訪問看護未経験の方でも、経験豊富なスタッフのサポートや教育体制の中で少しずつ学んでいくことができます。

私たちすてっぷ訪問看護ステーションも、
訪問看護だけで完結するのではなく、医師・ケアマネジャー・地域の事業所と連携しながら、「地域で支える在宅医療」を大切にしています。

もし、
「在宅医療に興味がある」
「ご利用者の生活に寄り添う看護をしてみたい」
と感じている方がいれば、訪問看護はとてもやりがいのある仕事です✨

一歩踏み出してみることで、新しい看護の魅力に出会えるかもしれません。










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